階段のお話
以前記事で階段の変更依頼について書いていました。
メールと電話で営業さんと色々話をしていましたが、上棟打ち合わせで実物見ながら判断しようということになり、先日、話し合いを行いました。
構造計算の壁
設計事務所からの回答は以下の通り。
- 2階接続部は梁があるため場所をずらすことは不可(変更すると構造計算からやり直しになる)
- 1階接続部をずらすことは可能だが、天井との距離が短くなる懸念あり
2F部分は、まぁしょうがないとして、1F側の天井高さの問題をなんとか回避できないか、考えてみました。
この階段の真上に当たる部分は書斎になっていて、実は、元々階段天井部の高さを確保するために本棚スペースの床を20cm高くしています。
この図は階段を横から見たもので、各段と天井の関係を表したものです。3段目、4段目から天井までが230cm程度となっています。階段部の天井高さについては特に決まりはないようですが、色々見てると210〜220cmは確保するように設計する方が多いようです。
仮に曲がる箇所を現在の3分割から2分割にした場合、両方変えれば2段が1Fリビングにはみ出してくることになり、階段の開始位置が変わるとこの天井との位置関係も変わってきます。
我が家の階段は蹴上(段の高さ)が約20cmなので、5段目の位置に立った時に、天井が210cmの位置に見える状態です。上で書いた変更を行うとこの位置が6段目になり、190cmになってしまいます。自分は身長173cmですが、ちょっと狭い?ように感じます。
だったら、いっそのこと書斎スペース全体の床を高くしてしまえば、多少高さが確保されるのでは?と思ったのですが、この床部分の変更も構造体の変更につながるためNGとのこと。
高さを犠牲にするかどうか、非常に悩みましたが、最終的に、当初図面通りということにしました。
残念です。
非常に残念です。
やはりタイミングが遅すぎました。1/50や1/100打ち合わせで相談できてれば、もう少しなんとか出来た気がします。
これから間取りを検討する方、階段について特にこだわりがなかったとしても、階段の使い易さについては注意してみて下さい。展示場や完成現場、あるいは知人の家の階段を利用する際に、歩き易さを確認してみて下さい。自分にちょうど良いと思える階段があれば、踏面、蹴上の長さを測っておくことをお勧めします。
ゆとりのある階段は、その分スペースを多く使って間取りを圧迫することもあると思いますが、階段も毎日使うものなので、重要な住宅設備と位置付けて考えてもいいと、個人的には思います。今は。
家は3回建てて初めて本当に満足できるものが建てられるという言葉もあるように、なかなか自分では気付けない事ってありますね。自分も階段以外に、間取りでもう少しこうしておいた方が良かったかな、という点があります。まだ住んでもないのに。
また今度、家作りにおいて気にした方が良いと思うポイントを、後悔してる点含めてまたまとめたいと思います。